映像学科Department of Film and Media

[優秀賞]
安藤泉実|Seduction
香川県出身
山本コージゼミ
アニメーション


山本コージ 教授 評
 安藤泉実は1年からずっとストップモーションを制作してきた。その結果、年々成長が感じられる作品が増えてきた。しかし、まだ視野が狭く、動かす対象物以外への配慮が不足している作品も多く見受けられた。
 今回の卒業制作では、映画「オペラ座の怪人」の一幕、劇場の再生シーンをストップモーションで再現する!というテーマ。「画面全体、常に何処か動いてる!」を裏テーマにすることで始まった。
 常々私は「簡単なことでは人は感動しない!」と言及しては無茶振りオーダーを出し続けてきたのである。時間がない中、彼女は終わりのない戦いを続けていた。
 「相談があります。」PCを持って研究室に現れ、山形にいない私は画面上に引っ張り出された。しかし持ち前の粘り強さと理解力、画面構成における感覚的な把握力の高さが素晴らしく、主人公の人形に「少女としての命」を吹き込むことができた。それは、少なからず「感動」を与えてくれるものだと信じている。
 最後に、安藤泉実は作品を自身の嗜好にとどめることなく、メッセージを持って社会に発信する意識を持つようになった点、それが最大の成長だと感じている。優秀賞おめでとう。