[優秀賞]
和田朋子|Connection
山形県出身
岩井天志ゼミ
アニメーション
岩井天志 教授 評
『Connection』はsnsやインターネット上でのコミュニケーションに対する作者の気持ちをアニメーション化した作品である。会ったこともない知らない誰かと繋がり、タイピングした文字で会話をすることが当たり前になったこの世界で本当の気持ちを伝えることができるのだろうか?という疑問を発端に企画を立ち上げた。物語は主人公がアバターと共にインターネットの世界を旅しながら悩んでいる人や落ち込んでいる人に元気を届ける(ハートを手渡す)行為が物語の中心に描かれている。ウイルスの蔓延によって今までのコミュニケーションの在り方、人と人の距離が一変したこの世界でも直接会って気持ちを届けることを大切にしたいという作者のメッセージを感じることができる。技術面においても作画、色彩、音響共にしっかりと設計ができており、個人制作のアニメーションとしては高いレベルに到達している。
卒業後はアニメーションの制作会社に進むことが決まっている。素晴らしい仕事を期待しています。