[優秀賞]
星川夏葵|何になるかな?
山形県出身
澤口俊輔ゼミ
想像とは、自分が経験したことのない事柄を推し量ったり、現実には存在しないものを心の中に思い描いたりすることであり私たち人間にとってとても大切な力です。そこで、ページをめくるたびに、「想像する時間」ができる本を作りました。上下に分かれたページをめくっていくと、ただの図形が予測できないものに変わっていきます。次は何になるかな?と想像することを楽しめる本になっています。
澤口 俊輔 教授 評
星川さんは上下に分かれたページの絵本を作りました。上下に分かれたページを順番にめくっていくと、始めの図形から予想できない様々な絵に変化します。紙媒体にページをめくる行為と変化する絵の楽しさをうまく活かした作品です。とてもシンプルで洗練された線と色で描かれた絵は予想以上に形を変えます。ランダムにページをめくる楽しさもあり、驚きと想像力を膨らませる作品になりました。星川さんの遊び心と綿密に練られたアイデアとセンスの良さを大いに評価しました。遊び心と誰かを楽しませたいという想いは星川さんの人柄に現れています。この作品を制作した経験と人柄がこれからの人生に大いに役に立ってくれるはずです。