興陽高等学校(岡山県)
太田 未来さん/森脇 千晴さん/野竹 紗矢香さん
障がい者の方が困っている様子をみかけたとき、私たちは声をかけるか、かけないか。助けてくれそうな人を探したいという思いも、声をかけようかなと迷っている思いももどかしいものです。そこで、障がい者(とくに視覚聴覚障がい者)の方が困っているときに「心の声」を伝えてくれるタブレットで、障がいを持った方も健常者も通じ合えるようにします。
このアイデアは障がい者の方がタブレットを利用し、周囲の人々に自分の意思を伝える提案です。
困っている時に自分からアクションを起こさなければ周りに助けを求める事ができない「もどかしい状況」を補助する役割を持っています。
また一方で、健常者目線で、街中で困っている人を目にしていながら、なかなか自発的に行動を誘発できないもどかしさをとらえ、高校生ならではの視点から解決策を打ち出そうとしています。「ありがとう。」と言いたいけれど言えないときどうしたらよいのかなど、障がい者と健常者のコミュニケーションの向上にもつながるという点で、人の心を豊かにするデザインであると感じました。
実際にそのような体験をした事がある方へのインタビューを通して段階的に提案を進め、リサーチしたデータに関しても説得力があります。
今後さらに磨いていくべき点として、機能の整理と、そこから得られる効果(障がい者の方、健常者の方の二つの視点)をわかりやすく具体的に説明する必要性があると考えました。そして障がい者(車椅子…etc) の方が街中でどのようなトラブルに遭っているのか、そうさせる要因には何があるのかを分析し、シチュエーションとそれに伴ったアプローチの仕方を研究する事でより現実性と具体性を帯びた提案になるのではないかと思います。
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード